あいつと最後の恋愛・・・できますか
「美紀子さん、海外赴任なくなったんですね」

「そうなのよ。敏則になっていたわ」

「じゃ課長のことは?」

「それは別よ」

「別じゃないですよ。課長は美紀子さんとは別れたくないって・・・
美紀子さんだってそうじゃないんですか?」

「え?・・・・」

「どうして本心を言わないんですか?」

「玲には隠し事は無理みたいね」

「何年後輩してたと思いますか?それに二人のことどれだけ見ていたと
思っています?」

「・・・そうよね、玲は妹みたいだったから」

「早く結婚してください。じゃないと私が行けません」

「え?!玲、私を越して行っていいのよ」

「しません!もう一度課長と話てください。じゃないと、聡と
二人で押しかけますよ、二人の家に!」

「・・・ちょっと・・玲ったら・・」

くすくすと笑いだした。

「じゃいいですね。あんな素敵な人、美紀子さん以外似合いませんからね!」

「・・わかったから・・」笑顔で答えてくれた。

「じゃ・・玲、私行くね。今夜は真っ直ぐ帰るからあいつと話てみるわ」

「話しないと・・・わかってますよね」

「・・わかった。あんたが一番怖いわ」

「じゃ・・・行きましょ」午後の仕事を始めに行った。

デスクに戻ると、聡が英語で会話をしている姿を見た。

見たことない姿に見とれていると、敏則に書類で頭をポンっと叩かれた。

午後の仕事が始まった。
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