あいつと最後の恋愛・・・できますか
行きつけの居酒屋に行きカウンターで女二人のさし飲みが始まった。

「お疲れ」

「お疲れさまです」

「どう?初日は?」

「敏則にすべて助けられたので、明日からが恐ろしいです」

「私も始めはそうだった。でもね慣れると案外行けるから
でもね、なれ過ぎていき遅れ・・・ってならないようにね」

「美紀子さん・・・あの・・」

「ん?」

「課長とは・・どうする気ですか?」

「いきなり聞く?・・・そうね・・・別れるつもり」

「つもりっていうことは、まだ別れない可能性もありますか?」

「・・・どう・・かな」グラスを持ちながらため息をついた。

「美紀子さん、仕事と家庭の両立している見本になってくれませんか?社員でも
できるってところを見せてください」

「え?私が?」

「じゃないと、私がお嫁に行けません」

「玲・・ったら・・あははは」

「笑いごとじゃありませんよ」

「・・・ごめん・・でも・・」

「でも?」

「私と彼は今の関係のほうがいい。でもね、彼だっていつまでも独身では可哀想でしょ
だからここできっちり決めないと・・・」

「でも課長は美紀子さんをまだ・・」

「彼は私を選んでくれた・・・でも私は断った」

「断った本当の理由教えてくれませんか?」

「・・・・理由ね・・」少し俯いて話始めた

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