あいつと最後の恋愛・・・できますか
マンションに着き、荷物もあっと言う間に運び終えたので、

沙織に連絡を取りみんなで会うことにした。

沙織の身体のことも考えて健二の家の近くのレストランに決めた。

「急に決めてごめんね。健二」

「しかたない。俺ら共会うのが最後かもな」

「私は残るけど、聡は行くから・・・」

「玲、寂しいだろ」

「寂しがっている暇はなさそうなの。仕事が忙しくて」

「聡、お前より仕事だってよ」

「俺はそれでもいいよ。俺もそうしたいから」

「お前ら素直じゃねえな」

「あんたに言われたきゃないわよ」

話しているうちに沙織がやってきて話がさらに盛り上がった。

「聡、あんた何時かえってくるの?」

「・・・わかんない」

「玲、あんた待てる?」

「は?当たり前でしょ」

「じゃ・・しっかり愛情注いでもらいなさいね」

「さ・沙織!今言う?」

「じゃないと玲は強がるからね」

「お前が言ってどうするんだ沙織?」

「いいの。これぐらい言っても。ね!聡」

「そうかもな・・・」

「聡、私だって言う時は言うわよ」

「え?じゃ・・言ってみろよ」

その一言にドキッとして聡の目を見たまま動けなかった。
< 276 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop