あいつと最後の恋愛・・・できますか
「え・・あ・・でも・・健二も・・沙織も・・いるし・・」

「玲、私たちは壁。そう何も聞こえなーい」

「そうそう。俺は透明人間~」

「もう・・・勘弁してよ・・・恥ずかしい・・」

「じゃ・・俺が言おうかな」

「は?!」

「玲・・」

「ストーップ。ダメ。ごめん。これ以上無理・・・」

あははは・・二人の笑い声が止まらなくなってしまった。

「玲、聡ごめん。苛めすぎたね」

「沙織・・・」

「でも・・・二人共頑張ってよ。これから大変だけど」

「聡、玲のことは見張っててやるから」

「ありがとな。健二」

「ってあんたが見張ってどうするの?」

「いらない虫がつかないようにだよ」

「そりゃいいわ。私も見張ってるから」

「沙織もありがとな」

「何で私なのよ・・・」

「玲は玲だけど、私達にとって親友だからよ」

「俺には大切な女だけど」

「・・・・ありがと」

「さっさと食べて、飲んであんた達は帰っていいことしなさいね」

「もう・・沙織ってば」

「玲、しっかり愛されなさいね」

「はいはい・・」

ほんの少しの時間だったが、4人での最後の飲み会となってしまった。
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