あいつと最後の恋愛・・・できますか
「じゃ、今夜は最後だな。玲しっかり甘えとけ~」

「敏則!あんたね・・・」

「俺も愛花とお別れなんだよ」

「あ・・そっか・・・ごめん」

「じゃラブラブなお二人さん仕事も頼むぞ」

「敏則!」

聡は引きづぎと出張の準備、私は今度の仕事の書類の制作に取り掛かった。

昼休み、健二と沙織と昼食を取った。

食堂ではもう私達の結婚の話は知られていた。

「おっ!噂のお二人!」

「あのね・・・やめてよ」

「沙織、悪阻は?」

「もう落ち着いた。今度は睡魔と戦い中」

「へぇ~ほんとに眠たくなるの?」

「そうみたい・・・って玲その指に光る物は?」

「もらった・・・」

「何その素気ない態度」

「今恥ずかしい・・」

「みんなに見せびらかしたら?」

「あのね・・・」

「聡、お前がんばったな・・」

「まぁな」

確かに結構な値段のするようなデザインだった。

「まぁこれでお互い落ち着いたね」

「そうだね」

「聡、明日出発だろ」

「見送りに行くね」

「お前らは来なくていい。玲だけでいいから」

「は?誰がいくって言った?」

「玲!行かないの?」

「嘘・・いくわよ」



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