あいつと最後の恋愛・・・できますか
「ええ。仕事が手につかないぐらいね」

「と言うわけで・・・玲ちゃん明日は聡も出発だ。仕事も
ほぼ落ち着いた。これは俺からの命令。帰って聡との時間
作っておいで。月曜からは聡のこと考える暇はないかもな」

「・・・すいません・・じゃお言葉に甘えて・・」

「そうそう。甘えは今日だけよ。聡もチケットを受け取りに
人事にいってるから、それが終われば帰れるから」

「聡もですか!」

「だってあいつやる事ないし」

ブラインドを覗くと、聡が敏則と話をしていた。

「さてと・・お疲れ・・・それと・・・今日は思いっきり
言いたいこと言っておけよ」私の肩を叩いて部屋から課長が出ていった。

「さてと・・・玲、泣きたい時は我慢しないこと。これ私の経験よ」

「え?」

「今夜は思いっきりぶつかって、言いたいこと言って、笑顔で見送って
やりなさい」

「はい・・」

ドアのノック音がして聡が入ってきた

「美紀子さん何か?」

「聡!あんた玲を泣かしたり、困らせたりしたら・・・しめるよ」

「え?あ・・大丈夫ですよ」

「じゃおつかれ~」部屋を出ていった。

「玲、大丈夫か?」

「うん・・じゃ帰ろうか」

「ああ・・・じゃ玲の実家に行くぞ」

言われたとおりに実家へ向かった。
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