あいつと最後の恋愛・・・できますか
「おはようございます」

「おはようございます」

「すいません。水島さん少し仕事のことで・・・」

「あ・・わかった今行く」

聡が話をしている間、空いてる席でじっとまっていた。

「玲、ごめん１時間いけるか？」

「いいよ。じゃ下でコーヒー飲んでくる」

そう言って会社のみんなに挨拶をして出て行った。

帰る前にあの二人の仕事している姿は見たくなかった。

あそこで待っているほど私の心には余裕が無かった。

「ダメだな・・・私・・・」

聡に信じると言っていてもいざ目の前の二人を見ると

胸が苦しい・・・。

「気持ち切り替えなきゃ・・・」

暫く待っていると聡がやって来た。

「ごめん・・」

「いいよ。聡も飲んでいく？」

「いや・・いい」

お店を出て聡の家まで歩いていると、聡のスマホが鳴った。

「ああ・・それの件は敏則に・・・だから・・」

きっと潤子だろう・・・歩きながら電話が終わるのを待っていた。

「じゃ・・明日でいいかな。今日は勘弁してほしい」と電話を切った。

「ごめんな・・」

「・・・いいの。本当なら仕事だもんね」

「・・・だな・・」

「聡、たまにはいい？」

「ん？」

腕を組んで少し寄り添った。

「これぐらい普段も甘えてくれたらいいのにな・・・」

「気をつけます」

アパートに向かって歩いて行った。

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