あいつと最後の恋愛・・・できますか
スマホのアラームが鳴り、いつもならすぐに止められるはずが

今朝は止めることもできなかった。

「うーん・・起きないと・・・」

ぼーっとした頭と重い体を起こして洗面所へ向かった。

準備を終えてスマホを見ると聡からの着信とメールが届いていた。

「あれ?結構着信が入ってる・・・」

メールを読むと少し怒ったような感じだった。

メール送ってすぐ寝たのか?

10分もたってないのに気付けよ

その内容に笑ってしまった。

「私そんなに気づかなかったんだ・・・今夜謝ろう・・・」

それだけ爆睡していたんだと思いながら、鞄と持ち帰った資料をもって

会社に向かった。

電車の中で帰ってきたなと感じながら通勤電車に揺られいつもの駅で降りた。

見慣れた人と一緒に会社に向かっていることだけでほっとした。

やっぱり日本がいいな・・・と思っていると後ろから声が掛かった。

「おはよう!お帰り!」

「美紀子さん、おはようございます」

「で・・どうだった?」

「まぁ・・勉強にはなりました」

「で・・・聡は?」

「それなりに・・」

「なにそれ?」

「また話しますから・・」

笑いながら会社へ向かった。
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