あいつと最後の恋愛・・・できますか
ロッカールームで沙織にお土産を渡し、

また話するということで別れた。

部屋へ行くと私のデスクには山のように重ねられた書類が

置いてあった。

「これ・・・何?」

「玲!ごめん。その資料あんたがいない間
置かせてもらってた。すぐに動かすから」

美紀子さんが運び始めたので一緒に手伝った。

資料室まで歩いていると美紀子さんが聞いてきた。

「玲、潤子はどうだったの?」

「別に・・特には・・」

「嫌がらせは?」

「向こうでは話すこともなかったので・・」

「聡は?」

「潤子とずっと一緒に・・・」

「よく我慢したねー」

「私のほうが忙しくて・・それどころじゃ・・・」

「あ・・そうだよね」

「忙しかったことが反対によかったと思っています」

「そっか・・もし何かあったら言いなさいね」

「それじゃ・・」

「ん?」

「美紀子さん・・独りの時ってどう過ごしていましたか?」

「あ・・あいつがいない時のこと?」

「はい・・」

「ちょっと座ろうっか・・」

資料室で少し座って話始めた。
< 339 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop