あいつと最後の恋愛・・・できますか

「あの・・・今川さん」

「え？」

「泉田弘樹といいます。挨拶が遅れまして・・・」

「泉田・・・あ！入院君！」

「入院君って・・・」

「あ・・・ごめんなさい・・」

「今川さんに迷惑をかけましてすいませんでした」

「あ・・気にしないでくださいね」

「もうすぐ僕がニューヨークに行きますので少しの間しかお仕事できませんが・・・」

「え？あ・・そうですか」

「病気も完治しましたので、水島さんと交代です」

「え！そうなの！あっ・じゃ・・今夜は回帰祝いですね」

「ありがとうございます」

「おいおい・・人妻口説くなよ弘樹」

「え！人妻！今川さん結婚したんですか」

「課長・・・まだ未婚ですから」

「え？・・」

「婚約中なんです」

「あ・・そうですか・・・じゃ今川さんもおめでとうございます」

「ありがとうございます」

「さぁさぁそのへんにして、じゃ・・乾杯するぞ！」

ビールジョッキをみんなで合わせた。

「今川さんって相手は会社の人ですか？」

「へ？聞いてない？」

「はい」

「水島です」

「え・マジ・・ですか」

「何で？おかしい？」

「それじゃ・・相当迷惑かけてますよね・・・」

「大丈夫。気にしないでいいから」

「はい・・・」

移動してから初めて会った泉田君。まさかこの子が入院君とは思わなかった・・・

優しそうなで好青年って感じ。年下には見えないぐらい落ち着いている。

今夜はみんなで仕事の話抜きで何でも話した。

とてもいいお酒が飲めた。