あいつと最後の恋愛・・・できますか
飲みすぎたはずなのに今朝はスッキリ目覚めた。

用意をして会社へ行く前に行ってきますとメールを送った。

電車に乗りこむと泉田君が声をかけてきた。

「おはようございます」

「おはよう。昨日はありがとうね」

「玲さんいつもこの電車ですか?」

「最近はこれかな」

「じゃ・・これから一緒に行きませんか?」

「え?電車で会ったらね」

「はい。よろしくお願いします」

会社に着くまで他愛もない話が続いた。

いつものように仕事を始め、順調よく仕事が進んで行った。

昼休みに沙織と健二に出張の出来事をいろいろ話した。

「で?いつ帰ってくるの?」

「わからない」

「じゃ入籍は?」

「・・・12月だと思う」

「式は?」

「それは・・まだ・・」

公にできないので話を濁らせた。

「まぁ聡ならさらっと決めてしまうだろうね」

「そうだな、あいつならもう決めてるかもよ」

「私に相談無しで?」

「サプライズ的な」

「どうだろう・・」

「まぁ12月はすぐに来るし寂しいけど待ってなさい」

「・・そうだね」

短い時間だったが楽しい昼食だった。

午後からは打ち合わせ、資料の作成と息抜きすらできなかった。

気づいた時にはもう定時だった。
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