あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲さん、今夜お暇ですか?」泉田君が声を掛けてきた。

「え?残業して帰るけど」

「そうですか・・よかったら夕食でもと思って・・」

「せっかくだけど、まだ帰れそうもないから・・」

「わかりました・・・じゃ・・」

「ごめんね。お疲れさまでした」

先に部屋を出ていった。

「さてと・・がんばろ」

パソコンで資料の作成に取り掛かった。

ひと段落ついたので飲み物を買いに行こうと立ちあがると

泉田くんが戻ってきた。

「どうしたの?」

「あ・・これ差し入れです」

「私に?」

「どうぞ。食べてください」

袋の中には近くのコーヒーショップのサンドイッチとコーヒーが入っていた。

「え?いいの?」

「奢りです」

「ありがとう・・・」

「玲さん、終わるまで待っていていいですか?」

「は?」

「一緒に帰りませんか?」

「あ・・でも・・」

「邪魔はしませんから」

もう一つ袋を出して中からコーヒーを出した。
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