あいつと最後の恋愛・・・できますか
「ごめんね付き合わせたみたいになって」

「好きでやっているんで・・」

「じゃこれ急いで食べてすぐ終わらせるから」

「ゆっくりでいいですよ」

「でも・・」

「いいですから・・」

後輩に気をつかわせてしまった。

食べながらさいごの仕事に取りかかり、聡へデーターを送信して終わった。

「・・・終わった」

「お疲れ様でした」

「ごめんね・・・」

「じゃ・・帰りましょう」

「うん・・帰ろっか」

まだ何人か残っている人に挨拶をして部屋を出た。

帰り道、聡にデーターを送ったことをメールして駅に向かった。

ホームで待っていると人ごみに押され歩きにくくなった時

泉田君が肩を抱きよせて避けてくれた。

「大丈夫ですか?」

「あ・・ありがとう」

「危ないですよね」

「そ・・そうね」

一瞬彼の顔が近くに感じてびっくりした。

最近は聡以外の男性と近距離になったことがなかったので

申し訳なさと驚きでドキッとした。

ホームに入って来た電車に乗った。

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