あいつと最後の恋愛・・・できますか
「さてと・・・そろそろあいつが連絡しているはずだから・・・
スマホ見ててごらん」

じっと見ていると光った。

「ビンゴだね」

「でも・・でません。今日は」

「玲・・・」

「すいません。今出ると抑えていたものが全部出そうなんで・・・」

「わかった・・。じゃ好きにしなさい」

何度も聡が連絡をくれるが、出ることは無かった。

「じゃ・・帰ろっか・・」

「はい。帰ります」

美紀子さんにごちそうになり駅まで歩いて向かった。

改札で泉田君が立っていた。

「美紀子さん・・あれ・・」

「おっ!やるな・・あいつ」

「どうしましょう・・・」

「じゃ・・今夜旦那に迎えに来てもらうから、玲の家に行ってもいい?」

「どうぞ喜んで」

改札に入る所を泉田君に声を掛けられた。

「玲さん、美紀子さんお疲れさまです」

「お疲れ?待ち合わせ?」

「え?あ・・ちょっと」私の顔を見て言った

「じゃ・・お先にお疲れー」美紀子さんが泉田君に言った。

私の手を引きながら改札へ入って行った。

彼はその後追いかけては来なかった。



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