あいつと最後の恋愛・・・できますか
仕事のこと・・恋愛のこと・・過去のこと・・

驚くような内緒話まで出てきた。

「ねぇ・・玲、ほんとうに聡でいいの?」

「勿論です。あんないい男・・何処にもいませんよ」

「でもうちの旦那には負けるわよー」

「えー負けませんよー」

「あら、言ってくれるわね・・私も今どれだけラブラブか今度見せてあげる」

「はいはい・・待ってます」

30過ぎた女同志の会話じゃないぐらいはしゃいだ。

「玲・・負けんなよ・・潤子に」

「はい・・・」

「よし、よく言った!その勢いで聡に電話しよう!」

「は?・・・」

「だからー電話」

「美紀子さん酔ってます?」

「酔うわけないでしょこれぐらいで」

「今日はしません」

「じゃ・・どうするの?ドレスのこと・・」

「あ・・それは・・・」

「聡にだって届いているんじゃないの?」

「でも・・・今はそんな話をする気になれなくて・・・」

「じゃ私がしようか?」

「それはダメです」

「何で?」

「美紀子さん・・だって怒りそうだし・・」

「怒らないわよ。注意するだけ」

「それじゃ一緒でしょ」

「ごめーん、そうだね」

「今夜一日考えて・・・明日にします」

「わかった」とニコッと笑っていた。

「ちょっと失礼しますね」席を外すと美紀子さんの電話が鳴った。
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