あいつと最後の恋愛・・・できますか
「はい・・・そうよ・・見た？・・今？いない・・ＯＫ・・
わかった・・・待ってて・・・」

スマホを持ったままキッチンに入ってきた。

「玲、代ってだって」スマホを渡された。

「お電話変わりました・・・」

「俺・・」聡だった。

「あの・・どちらの俺さんですか？」

「玲・・何で連絡くれないんだ？」

「明日連絡いたします。それじゃ代わります」

美紀子さんに返した。

「聡・・・失敗ね・・あんた嫌われたわ・・もう・・終わりかもね・・」

にやっと笑いながら話ていた。

「冗談よ。大丈夫、玲は私が見てるから。それよりそっち何とかしなさいね
わかった！！」

結構気合の入った言い方だった。

「じゃ・・明日はがんばりなさい。じゃあね」

電話を切った。

「あのー美紀子さん？」

「え？何？」

「どうして美紀子さんに電話が？」

「あ・・聡にメールしたの。旦那の後にね」

美紀子さんの作戦にまんまと引っ掛かったってことだった。

「あ、でも泉田には何もしてないから」

「あたりまえです」

「玲、泉田にはちゃんと話なさいよ」

「はい」

また連絡が入った。

「あ・・旦那だわ」

駅まで迎えに来るとメールが届いた。
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