あいつと最後の恋愛・・・できますか
美紀子さんの力で事を収めてしまった・・・。

ほっとしたせいか、少しふらっとした。

「寝不足・・かも・・」

引き出しに隠しておいたドリンクを飲んで午前中の仕事に取り掛かった。

「玲、資料の作成して」

美紀子さんから来る膨大な資料をみながらの作成となった。

終われない・・・今日一日かかりそう・・・残業決定だわ・・

会議室から聡が出てきてこっちにやってきた。

「玲・・」

「あ、お疲れさま・・」

「今夜、話がある。仕事終わったら連絡がほしい・・・」

「え?遅くなるかも・・」

「いいよ。俺も今から実家に行ってくるから・・」

「わかった・・・」

「それと・・川崎のこと・・ごめんな・・相当やられてたらしいな」

「あ・・もういいから」

「後・・泉田のことは・・後で聞かせてもらうからな・・」

「は・・はい・・」

「じゃ・・お先に・・」

課長と美紀子さんに挨拶をして聡は帰って行った。

「玲、今夜は帰っていいからね・・」小さな声で美紀子さんが言いに来た。

「でも・・この資料は・・・」

「それ、残りは泉田にさせるから・・玲を困らせた罰ね・・」

「美紀子さん、もしかして・・泉田君に・・聞きました?」

「ええ・・たっぷりと・・・」

「それって聡に言ってませんよね・・・」

「さぁ・・どうかな?」

その一言が恐ろしかった・・・私の背筋に寒気が走った。
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