あいつと最後の恋愛・・・できますか
お昼休み・・沙織と健二に事情を話すことを兼ねて

社食で待ち合わせをした。

テーブルで待っていると、二人がやってきた・・・。

「あれ?聡は?」

「帰ったよ・・今実家に帰ってる」

「何かあったの?」

「さぁ・・」

「玲、俺の親父から聞いたんだけど・・ちょっと耳貸せ・・」

3人で顔を寄せあった。

「聡の親父・・調子悪いみたいだな・・・玲知ってたか?」

「どう言うこと?」

「お前なら知ってると思ったけどな・・」

「何で健二の耳に入ってるのよ」

「俺の親父・・あそこでは一応役職もらってるから・・それに
息子が同級生だぞ。家族ぐるみの付き合いがあるんだよ・・」

「そう・・・」

「でも、何で玲の耳に入ってないわけ?それおかしくない?」

「心配かけたくなかったんでしょ・・で健二、病気のこと聞いたの?」

「ごめん・・ここでは言えないな・・・誰が聞いてるかわからないし・・」

「・・・わかった。教えてくれてありがとう・・」

これで薫子さんが帰国した意味がわかった・・・。

聡も、もしかして帰国を早めたのも実は理由があったりして・・・。

「で、あんた達、入籍はいつなの?」

「まだ決まってない・・」

「この様子だと・・早くなるかもな・・・」

「まだわかんないけどね・・・」

また一つ心配事が増えた・・・。
< 379 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop