あいつと最後の恋愛・・・できますか
「聡・・とりあえずお風呂に入ってゆっくりして・・」

「そうさせてもらう・・」

食事の準備も終わり、聡が出るのを待っていたが、いつもより遅く感じた。

そっと洗面所へ行ってみると・・・丁度お風呂の扉が開いた所だった。

「あ・・ごめん・・」

「何だ?何かあったか?」

「いえ・・洗濯しようかな・・って・・」

一瞬だが、聡の目が赤かったのが気になった・・・。

もしかして・・・まさか・・・

「拭いてあげようか?」

「いい・・自分でする・・」

バスタオルを頭からかぶり顔を隠された。

「じゃ・・向こうにいくね・・・」洗面所から出ていった。

何か隠しているような気がする・・・この予感が当たらなければいいけど・・

聡が何も言わない限りこっちからは聞かないでいよう・・

暫くして聡が戻ってきた。

珍しくコンタクトを外しメガネをかけていた。

やっぱり・・・当たったかも・・・

「目・・調子悪いの?」

「ああ・・なんか痛くて・・寝不足かもな・・」

「昨日帰ってきた所だもんね・・・疲れていてるのかも・・」

テーブルに座り静かな食事が始まった。
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