あいつと最後の恋愛・・・できますか
あのまま乗っていたら最悪な事態になっていたかもしれない・・・

それに今、この体力で話す元気も気力もなかった・・・

ふらふらの体を引きづりながら歩くのも限界だった。

連日の寝不足がここまで調子を悪くするなんて思ってもいなかった。

会社までは歩いて戻ってきたが、この状態では仕事も出来ないし・・・

健二や沙織の所へいくことも出来ないし・・・

諦めて駅に向かって歩いていると、一瞬、目眩がしてしゃがんでしまった。

ヤバい・・これじゃ何処かで倒れるかもしれない・・・

少し体を休めることを考えて駅前のコーヒーショップに入ると

課長とばったりあった。

「あ・・・」

「あれ?何でここにいるんだ?」

今、一番会ってはいけない人に会ってしまった・・・。

「お疲れさまです・・」

「定時で帰ったのに・・聡に振られたか?」

「あ・・まぁ・・そんなところです・・。課長は?」

「俺?休憩中・・・戻って残業・・・」

「そうですか・・・頑張ってくださいね・・・」

「玲ちゃん・・・ちょっと話できるか?」

「・・・はい・・」

持ち帰りに変えて、一緒に会社まで戻った。

誰もいない休憩室に座ると、課長が話始めた。

「玲ちゃん・・本当は、聡と何かあっただろ?」

「え・・・」

「玲ちゃん見てたらわかるよ・・・」
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