あいつと最後の恋愛・・・できますか
「そこもあいつの悩みの原因にもなっているんだろうな・・・」

「そう思いますか?課長も・・・」

「人生の分岐点が一気に現れたら・・・普通の男なら悩むだろう・・
転職と結婚が同時だぞ・・誰だって悩むだろうな・・」

「ですよね・・・」

「まぁ玲ちゃんとならあっさり乗り越えると思ったけど・・あいつでも無理か・・・
玲ちゃん・・・俺が言うのもなんだけど・・・あいつには玲ちゃんじゃないと
ダメだと思う・・・俺が・・美紀子じゃないとダメみたいにな・・・」

「課長・・・」

「何かな・・そんな感じに見えるんだよ。お前らって・・・」

「課長・・ありがとうございます。私・・帰りますね・・」

「ああ・・きっと心配してるぞ。早く帰ってやれよ」

「どうでしょう・・・それじゃ・・コーヒーご馳走さまでした」

「ああ・・じゃ頑張れよ・・」

「はい・・・」立ちあがった時急にぐらっと体がよろめいた・・

「玲ちゃん!」咄嗟に支えてくれた。

「あ・・すいません・・」

「調子悪いのか?」

「ただの・・・寝不足です・・体調管理もできないで・・すいません・・」

「玲ちゃん、聡を呼べよ」

「大丈夫です・・帰りますから・・それじゃ・・」

ゆっくりと歩き休憩室を出ていった。

「もう・・帰ろう・・・」

会社の玄関を出て駅に向かって歩いて行った。


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