あいつと最後の恋愛・・・できますか
あの時みたいにまた横顔を見ていた・・

やっぱ・・いい男だ・・聡は・・・

でもこれ以上の仲にはなれない・・・なりたくない・・

今のままがいい・・・と呟いた。

「ん?何か言ったか」とこっちを見た。

「何も・・」信号が青になったので先にわたった。

後ろから聡がついてくる。

「玲」その言葉に振り返った。

肩を抱かれて聡の胸にぶつかった。そのまま抱きしめられた。

「なんでこんなことするの。人がみてるでしょ」

「人?いないけど」

「・・・離して」

「嫌だ」

「嫌いになるよ」そう言って見上げた。

「今夜来てくれるなら離す」

「わかんない」

「じゃ 離さない」さっきよりもっと力が入った。

心臓の音が聡に聞こえそうなぐらい音が高鳴る。

「・・わかった・・わかったから・・離して」

「約束する?」

「するから!」ちょっと強く言って、身体を押した。

「聡・・・ごめんやっぱ行かない・・」涙目になって聡を睨んだ。

駅に向かって走った。

聡は追いかけてこなかった・・・










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