あいつと最後の恋愛・・・できますか
今のうちに着替えようと起きて立ちあがった時、ふらついて壁にぶつかった。

少しの物音だったのに聡が部屋に入ってきた。

「どうした!」

「着替えようと思って・・立ったら・・」

「無理するなよ・・取ってくるから・・」

クローゼットから取り出し渡してくれた。

着替えも手伝ってくれてベットに寝かせてくれた・・・

「ごめん・・迷惑ばかりかけて・・」

「寝るまでいるから・・」

一緒に寝てもらい傍にいてもらった・・・

久しぶりに一緒に寝れたのに・・昨日は背中合わせ・・今日は私が病人・・

帰ってきてから聡の温もりがこんなにも体が欲していたんて思っていなかった。

寝ていてくれるだけでこんなにも安心している・・・

「玲・・・」そっと頭を撫でてくれた。

「何・・」

「少しだけ・・」そっとやさしく抱きしめてくれた。

「ごめんな・・・俺のせいだよな・・・」

「違うよ・・私のせいだから・・・」

もう離れたくない・・でも・・今の聡には言ってはいけない・・・

最後の恋愛って決めたのに・・・もう無理かもしれない・・・

聡の気持ちが知りたい・・・本当はどう思ってるの?・・・

泣きそうになったけど・・・ぐっと堪えた・・・。

これ以上感情が出ないように静に目を瞑った。
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