あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲・・代わってくれって・・」スマホを渡された。

「はい・・」相手は課長だった。

「どうだ調子は?」

「すっかり良くなりました。心配かけてすいません。明日から出勤しますから・・」

「それなんだけど・・・明日もう一日休んでいいから・・」

「は?・・・」

「今夜・・ゆっくり聡と話しあえよ・・・」

「どういう・・ことですか?課長?」

「まぁいいから・・ゆっくり休みなさい・・病気になったついでに」

「ついでって・・それおかしいじゃないですか?」

「いいから・・それと、聡にさっき怒った事、悪かったって謝っておいてくれ」

「課長!それ何ですか!」

「まぁまぁ・・玲ちゃんに俺達から恩返し・・それだけだよ」

「課長・・・」

「じゃ・・明後日な!」電話が切れた。

「聡・・これ・・」スマホを渡し、ソファーにとりあえず座った。

何?どういうこと?それに課長が怒った・・・?

聡に何を言ったの?・・・・

「玲、どうした?」

コーヒーを入れて持ってきてくれた。

「あ・・ありがとう・・・課長が・・明日も休めって・・」

コーヒーを一口飲んで考えた・・・

「聡・・・あのさ・・」

「ん?」

「今日・・・なんでここに泊るわけ?」

その言葉に聡はふっとやさしい笑顔で笑った。
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