あいつと最後の恋愛・・・できますか
聡の実家に着くと、双子ちゃんが玄関前で待っていた。

「来たよー」と元気に玄関を開けて中へ入っていった。

「ただいま・・・」

玄関で二人の頭を撫でて手を繋ぎ聡の両手を取り合いしながらリビングへ歩いていった。

私もその光景を見ながら後ろを歩いて行った。

「じーじ、かおるこちゃん、きたよー」

ドアを思いっきり開けて入っていった。

「こら、ドアは静に」瑠璃さんの一声に双子ちゃんが固まった。

「ママ・・・ごめんなさい・・・」急におとなしくなった。

「いらっしゃい・・さぁ座って・・・」

「すいません・・・突然に・・」

「父さん、兄貴、薫子さん、姉さん・・今日はごめんな・・」

「いいから・・・って聡とうとう決めたか?」

「ああ・・今日これから入籍する」

「え!今日!いいの玲ちゃん」

「はい・・・」

「聡・・・玲さん・・おめでとう・・」

「ありがとうございます・・・」

「書類は整っている。この封筒の中だ」

テーブルに置かれた。

「ありがとう・・それと・・今後のことなんだけど・・・」

「あら?どうしたの?」

「俺が水島に移った後になるけど、玲が仕事を辞めて父さんの看病をしたいって・・」

「玲さん・・それは・・・」

「そうよ。玲さん仕事まで辞めなくても・・・ここにはいっぱいお手伝いの人も
いるのよ。だから・・あなただけがそんなことしなくていいのよ」

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