あいつと最後の恋愛・・・できますか
「・・・いいえ・・水島に嫁ぎ、嫁としてお父様と薫子さんの支えになれたらと
思っています。それに瑠璃さんも子育てに大変な時期ですし、身軽な私がお父様の
お世話をさせてもらえないでしょうか?お願いします・・・」

「玲さん・・・ありがとう・・・でも気持ちだけで十分だよ・・」

「父さん・・玲が父さんを看病したいって言いだしたんだ。だから・・俺の嫁の言うことも
聞いてやってほしい」

「聡・・・」

「薫子さん、そしたら仕事と父さんのことも両立できるだろ?」

「そうね・・・本当に玲さんに甘えていいのかしら?」

「お気づかいなく・・・仕事はいつでもできますから・・・」

「ごめんな・・玲さん・・」

「誠也さん・・それよりも聡のこと・・よろしくお願いします・・」

「ああ・・始めはこき使うけどな・・そのうち俺の右腕として本領発揮してもらう」

「聡・・がんばって」

「ああ・・やってみせるよ」

「そういえば・・婚姻届けの証人は誰なの?」

「親父・・・兄貴・・頼めるか?」

「え?いいのか?」

「ああ・・」

「お願いします・・」

両方のサインを貰い後は私が書くだけになっていた。

「玲・・・」ペンを渡されみんなが見ている所ですべて書き終えた・・・

最後に印鑑を押して・・・終わった。

「じゃ・・出してくるから・・・」

「これで玲さんも水島家のお嫁さんね」

「これからよろしくお願いします」

二人で区役所へ行き、手続を終えた。
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