あいつと最後の恋愛・・・できますか
その言葉に健二が驚いていた

「沙織?それ可笑しいだろ?」

「健二、玲はね、行くならこんなにのんびりはしないから。
 それに優雅に本なんて読んでたら、行きませんモード全開でしょ」

「沙織・・・あなたにはいつもわかるのね」

「だから迎えに来たの。わかってるでしょ。言わなくても・・」

「・・・でも行かないから」

「いつまでこんなことするの?」

「あいつを嫌いになるまで・・」

「玲。それ本気?」

「本気だよ」

「玲、お前の事そこら辺の女と同じようにはあいつ見てないぞ。
 お前の事一番に理解してると思うぞ聡は・・お前の事黙って
 見てるだろ?玲、聡の事少しでも意識してやれよ・・・」

「聡は好きよ。でも、これ以上は無理・・ごめん私が臆病なの恋愛に・・・」

「じゃ・・・これで最後にしたら・・」

「最後・・?」

「玲、最後の恋愛、してみたら?」

「聡でダメなら、他の男なんてあんたは絶対無理だと思う」

「玲、自分に最後の賭けをやってみたら?」

「賭け?」

「引きずっているものと消すことができるかどうか?」

「できるかな・・」

「かな?じゃなくて、するの!わかった?」

「・・・」

「じゃ ここで待ってるから、着替えておいで」

結局行くことになり、一度家へ帰った・・

服を着替えて、持っていくものを鞄に入れて、カフェへ戻った。
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