あいつと最後の恋愛・・・できますか
今日最後の仕事をこなし、定時で上がらせてもらった。

課長と美紀子さんに挨拶をして、健二と沙織にも明日のことで会いに行った。

「健二・・」

「おう!花嫁!」

「って・・大きい声で言わなくても・・・沙織は?」

「上司に捕まった」

「え?どうして?」

「俺の移動のことでな・・」

「え?どういうこと?」

「沙織・・・俺が海外に行けば・・ついていくってさ・・」

「嘘・・じゃ・・やめるの?」

「ああ・・昨日あれから話をしてな・・・俺も来週から海外事業部へ行くし・・」

「そっか・・・ごめんね・・なんか責任感じる・・」

「といっても、俺たちは死ぬまでの付き合いになるぞ・・きっと・・」

「ほんと・・・だね・・私もそう思う・・」

「玲・・・お前本当に聡の嫁になったな・・・」

「え?・・・」

「こんだけ付き合いが長くて・・飲み友だったのがさ・・今じゃ嫁って・・」

「ほんと入社した時なんて考えてもいなかったわ」

「ってお前らは学生の頃・・あってんだろ?」

「そうなの・・それがお互いにいいなって思ってたていうから・・今思うとおかしくて・・」

「幸せに・・なれよ・・これから大変だけど・・」

「健二もね・・・一番にパパになるんだから・・」

「聡も早くパパにしないとな・・」

「そうね・・頑張るわ」
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