あいつと最後の恋愛・・・できますか
「お姉さん・・ちょっといい?」

部屋に入る所を桜に止められた。

「桜?どうしたの?」

「これ・・拓弥からお姉さんにって・・・」

渡されたのは、リングピローだった。

「え・・嘘・・いいの?」

「聡さんに聞いて、用意しないでって頼んだんです」

「そう・・あ・・りがとう・・」急に涙が込み上げてきた。

「お姉さん・・泣かないで・・」

「ごめ・・ん・・なんか・・」

溢れた涙を手で抑えた。

「幸せになってくださいね・・」

「桜こそ・・もうすぐママでしょ」

「はい・・お姉さんも・・早くママになってくださいね」

「え?こればっかりは・・」

「大丈夫ですよ・・きっとすぐにママになりますよ」

「まぁ・・桜の勘が当たったらどうしよう・・」

「その時は・・・みんなでパーティーですね」

「じゃ・・当てにしないで待ってて」

「はい・・」

「明日楽しみにしてますから・・・花嫁姿・・」

「ダメよ・・桜には負けるわ・・」

「大人女性の魅力・・で聡さんを惚れ直させましょうね」

「え?できるかな?」

「お姉さんなら・・大丈夫ですよ。きっとモデルみたいなりますよ」

「ならないわよ。まぁ明日は最大に化けてみるけど・・」

「それじゃ・・あすの為に・・ゆっくりしてくださいね」

「じゃ・・お休み・・」

桜が帰って行った。
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