あいつと最後の恋愛・・・できますか
明日のことは薫子さんがほぼ用意してくれたので、私は体一つで行けばいい
持っていく鞄を再確認していると、携帯が鳴った。
「どうしたの沙織?」
「どう・・実家に戻った気分は?」
「別に・・・かわらない」
「寂しくないの?」
「案外・・」
「最後の挨拶は?」
「そんなことしてないよ・・お礼は言ったけど・・」
「まぁ実家も近いし・・玲は変わんないか」
「そうだね・・それに私もう一応は嫁に行ってるし」
「あ・・そっか・・」
「沙織はどう?明日は大丈夫?」
「すっかり・・元気なもんよ」
「健二は?」
「聡の家に行ってる」
「は?」
「最後の夜に聡に言いたいことがあるんだって」
「何?」
「さぁ・・」
「気持ち悪いね・・あの二人・・」
「そうだね・・だって子供の頃から知り合いなんでしょ」
「みたいだね・・」
「ほんと私達より深い仲だったりして・・」
「え・・まさか・・」
「んなわけないでしょ!」
「・・・玲・・聡と幸せになってよ。明日は神の前で誓うんだから」
「そうだ・・誓うんだった・・」
「あんたね・・罰あたるよ」
「・・・大丈夫・・神様にお礼を言うわ」
「何て?」
「最後の恋愛を聡で終わらせてくれてありがとうございましたって」
「最後の恋愛ね・・・私が言わなきゃ・・引っ付かなかったくせに」
「だから・・沙織にも感謝してます」
持っていく鞄を再確認していると、携帯が鳴った。
「どうしたの沙織?」
「どう・・実家に戻った気分は?」
「別に・・・かわらない」
「寂しくないの?」
「案外・・」
「最後の挨拶は?」
「そんなことしてないよ・・お礼は言ったけど・・」
「まぁ実家も近いし・・玲は変わんないか」
「そうだね・・それに私もう一応は嫁に行ってるし」
「あ・・そっか・・」
「沙織はどう?明日は大丈夫?」
「すっかり・・元気なもんよ」
「健二は?」
「聡の家に行ってる」
「は?」
「最後の夜に聡に言いたいことがあるんだって」
「何?」
「さぁ・・」
「気持ち悪いね・・あの二人・・」
「そうだね・・だって子供の頃から知り合いなんでしょ」
「みたいだね・・」
「ほんと私達より深い仲だったりして・・」
「え・・まさか・・」
「んなわけないでしょ!」
「・・・玲・・聡と幸せになってよ。明日は神の前で誓うんだから」
「そうだ・・誓うんだった・・」
「あんたね・・罰あたるよ」
「・・・大丈夫・・神様にお礼を言うわ」
「何て?」
「最後の恋愛を聡で終わらせてくれてありがとうございましたって」
「最後の恋愛ね・・・私が言わなきゃ・・引っ付かなかったくせに」
「だから・・沙織にも感謝してます」