あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲、飲んでるか?」急に聡が声をかけてきた。

「あ・・飲んでるよ」と返事をした。

「聡~。玲の事だけどさ・・・」と沙織が言い出した。

「玲がどうした?」

「あんたの女にして見なさいよ」

「無理だよ・・俺らは飲み友だから」

「沙織!やめてよ・・」

「玲、この際だから言っておくけど、あんた聡の事好きでじょうがないくせに・・。
 いいかげん素直になりなさいよ」

その沙織の言葉に押されたような気がした。最後の恋愛やってみようかな・・・

「はっきり言うな沙織。聡も玲も困っているぞ。もう少し可愛く言えよ」と健二が突っ込んだ。

「沙織ありがとな、いつも心配してくれて。俺らはこのままのほうがいいと思う。
 それに玲に・・もう悪いから・・」と聡が言った。

「そ・・そんなことないよ・・」小さい声で言った。

「玲、何て?」みんながこっちを向いた。

「だから・・・私・・聡の事・・嫌いじゃない・・」

「え・・・えー!」健二が叫んだ。

「やっと出たわ・・はぁー疲れた」と沙織が言った。

「じゃ・・考えてもらおうかな~」と聡がやさしく笑ってくれた。

「じゃ!聡の運命を祈って乾杯だね」

「かんぱーい」とグラスを合わせた。

一気にワインを飲んだ。自分が言った言葉が恥ずかしのと緊張で、

飲んだワインの味すらわからない・・・

今夜はどんな長酒になるのか・・・
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