あいつと最後の恋愛・・・できますか
沙織が突然聞いてきた。

「あのさ~私と健二って・・・いけてると思う?お二人さん?」

「沙織?酔ってる?」

「大丈夫か?沙織?」聡が驚いた表情で見ていた。

「酔ってないわ!これぐらいで酔ったことあった?」

「無い」3人が一斉に言った。

「みんな底なしでしょうが!」

「大丈夫だよ沙織。健二は沙織に惚れてるから・・ね健二!」

「ああ」

「何だその素気ない返事は?」

「聡に言われたくねぇよ」

「俺ははっきり言うほうだからな・・」

「じゃはっきり言ってよ」と沙織が言った瞬間、

目の前で健二が沙織にキスをした・・・

「え!何?あんた達!」とこっちが恥ずかしくなった。

「俺の表現。これでわかっただろ」と沙織にやさしく言った。

沙織が目を丸くして固まっていた・・・。

「続きは何処か行ってね・・沙織」

「こんなとこでしないわよ!」我に帰り慌てて言った。

「って聡は?玲にしないのか?」と急に健二が突っ込んだ。

「ん?」と聡がとぼけた返事した。

「あんた達・・まだ私達付き合ってないけど・・」あのことがばれないか考えた時、

「でもこの前・・」「あーー!」聡の口をふさごうとした。

「何?何隠した?」沙織が疑った。

「・・・何もない」聡を見て話すなと目で訴えた。

「ふ~んそういうこと?・・」沙織と健二が、ニヤリと笑った。

「キスはもうしたから」あっさり言ってしまった・・・

「・・・聡の・・ばか」俯きながら言うしかなかった・・

「やっぱりね~」二人が笑った。

「あれは事故だよ~」弁解したが遅かった・・・。
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