あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲、何か欲しいものあるか?」聡が突然聞いてきた。

「え?・・・う~ん・・ない」

「玲って元々物欲ねぇもんな」

「そうなの・・だから何もいらない」

歩いていると、ウインドーに飾られているワイングラスに目が言った。

「あ・・・綺麗」

「それ買うか?」

「・・いらない」

「俺の家に置くわ」そう言って店の中へ入って言った。

ワイングラスを2個買った。

「俺と玲の専用な」と耳元で言って購入した。

その言葉を聞いて何か恥ずかしくなった・・少し顔も熱い。

「玲、顔赤いけど、どうした?」

「聡が悪い」そう言って急いで店を出た。

近くのお店で鏡があったので顔を見てみた。

確かに赤い・・・もうそんな歳でもないのに・・ため息をついた。

「玲、はいこれ」と紙袋を渡された。

「何これ?」

「お前専用のグラス。家で使えよ」とさっきの店で買ったと言った。

「ありがと・・大事にするね」

聡から初めてプレゼントらしい物をもらった。

何かうれしかった・・自然と笑みがこぼれた。

その顔を見て聡も笑った。

たのしい一日もあっと言う間に夕方になった。

帰り道にレストランがあったので、そこで夕食をとった。
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