あいつと最後の恋愛・・・できますか
もう少し二人で飲むことになった・・

「聡・・・大変なことになりそうだね・・」

「まぁ玲のことを信じているやつは多いから大丈夫だろ」

「うん・・・でも昔の彼女だったことは消えないからさ・・」

「そんなことぐらい俺が消してやるよ」

「ありがとね・・聡」

終電の時間が近づいたので店を出た。

あ・・あの信号・・この信号はいつも引っ掛かる・・

また思い出した・・。俯いていると、そっと肩を寄せてくれた。

「危ないからこっちにいろ」

「はい」こんな返事しかできなかった・・

心臓の鼓動が外まで聞こえそうで、聡に知られたくなかったからずっと俯いていた。

「酔ったか?」

「大丈夫。これぐらい平気よ」

「確かにあれぐらいじゃ酔わないよな」

信号が青になった・・手を繋ぎ渡った。

「若くねえのに・・・」

「いいじゃんたまには」と笑いながら駅まで向かった。

今は新鮮な感じがいい・・飲み友のほうが長かったせいか、

いろんなことが新しく感じる。

手を繋ぐ、肩を抱かれる、腕を組む・・どれもうれしくて仕方ない・・


ずっと見ていたい・・一緒にいたい・・

だんだん新な気持ちが目覚めだしてきた・・・。
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