あいつと最後の恋愛・・・できますか
一線
今度はワインを飲むことにした。この間買ったグラスを持ってきた。

ライトに反射したワインの色が何とも言えなかった・・・

「綺麗・・・」飲まずに見入っていた。

「飲まないのか?」その言葉で気づいた。

赤ワインにしては口当たりも軽く飲みやすかった。

「これおいしいね・・」

「まだあるから・・好きなだけ飲んだらいいぞ」

「じゃ・・いただきます」グラスの残りを飲んだ。

あっという間に1本が空いてしまった。

体中がさっきより熱くなってきた・・

「聡・・・ちょっと休憩させて」

ソファーで横になった。

ソファーにもたれるように床に聡が座った。

「大丈夫か?」

「うん・・急いで飲みすぎた・・」大きく深呼吸をして少し目を瞑った・・

聡の手が私の髪をやさしく撫でる・・聡が突然キスをしてきた。

驚いて目を開けた。

「聡・・・」いきなり起きたせいで、聡にもたれてしまった・・・

「玲が油断したから」とやさしく笑い、また唇を重ねてきた。

熱くなっていく身体を離れないように、聡の首に手を回した。

もう息が続かない・・ダメと思った時、すっと唇が離れた。

「玲が愛しすぎて・・俺が壊れそう・・」

やさしく見つめながら聡が言った。

やさしく笑って返すしかできなかった・・
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