あいつと最後の恋愛・・・できますか
「玲、付き合わせてごめんね」

「なんで、楽しいからいいよ。それに加奈にも会えたし」

男達をそっちのけで会話が始まった。

「加奈ってさ、結構男いたんだよね」

「確かに・・・」

私と聡だけが知っている・・・そうその中の一人が聡だった・・・。

わずか数か月の関係だったけど、付き合っていたことは知っていた。

加奈から相談を受けたことがあったから・・・。

それにくっ付けたのがこの私・・・。

「って玲知らないの？」

「加奈ってとっかえひっかえかえてたから代えてたから忘れた」

「健二あんたはないでしょうね」

「あるか。なぁ聡」

「・・ああ・・」少し罰が悪そうな返事だった。

「聡は？」

「沙織、いいじゃない。加奈も結婚決まったし。過去は過去。誰と付き合ったって・・・」

「・・・そうだよね。まぁあの加奈の結婚だしね」

「そうそう」

その場は何とかごまかしたが、少し心の中が痛かった・・・。

元カノが後輩って・・・。

聡も気にしてるのかな？くっ付けた本人が今の彼女って・・・

過去は過去なんて言った自分が一番気にしていたりして・・・

「玲？何変な顔してるの？」

「え？あ・・・可笑しい？」

「考えごとしてるみたいだけど・・」

「ちょっと疲れたのかも・・・甘いものほしい・・ケーキ食べようかな」

「じゃ私も食べよっかな」二人がメニューをみて選んでいた。

健二が呆れた顔で見ていた。

「酒好きがケーキって・・・」

「あのね・・・私達だって甘いものぐらい食べるわよ」

「ったくどんな女と思っているんだか・・」

「悪るかった。おれ奢るから」

その声にニヤリと笑って、ケーキじゃなくパンケーキに替えた。

それも一番高いやつに・・・。

持ってきた商品をみて「お前ら・・・」健二はそれしか言わなかった。

聡はこっそり笑っていた。

しっかり堪能してからお店をでた。
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