あしたになれば
「いいよ、すぐに帰るから大丈夫だよ」

「何言ってんだよ、2人より3人の方がいいだろ、それに俺が、慎太郎に東京の質問させないよ」

―めんどくさい
その一言が思い浮かぶ、確実に顔にも出ていただろう。
「まぁ…、そうだな」

その時を、やり過ごす為に言った。



だが、次の休み時間にも慎太郎は来た。

辰巳は嫌な顔をした

「辰巳君そんな嫌な顔しないでくださいよ」

慎太郎は朝の時点で、辰巳は来ないような気がしてならないのだ。

そう思っている事に、辰巳は気付いて、不機嫌になってしまったのだ。

「大丈夫だよ、公平も行くからバックレないよ」

慎太郎は、土下座をする勢いでお辞儀をした。

そのお辞儀は、クラスの全員に、気付かれてしまう程の勢いだ。

これを見られたら、行かざるを得ないと観念した。
< 10 / 68 >

この作品をシェア

pagetop