あしたになれば
ホームルームは4、5分で終わった。


―あとは、慎太郎を待つだけか…

そう思った瞬間に、慎太郎が苦笑で、教室に迎えに来た。

「お待たせしました」

隣にいた、公平が無邪気に、肩を組み。

「ちょうどだな」

―公平は行きたいだけだな

辰巳は愛想笑いしながら
「おい、雨降ってるんだから早く行こう」

(早くブレスレット見つけて帰ろう)
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