あしたになれば
公平が懐かしむように
「小学生以来だからワクワクするな」

公平が幼く見え、おかしく思い鼻で笑ってしまった。

「笑うなよ、田舎だとコレぐらいしか楽しみないんだよ」

「お前が一番行きたかったんだな」

だが、奥に進むにつれ公平はおとなしくなる。

明かりが入らなくなると、慎太郎はゴソゴソと鞄を漁り、懐中電灯を出した。

辰巳は、呆れながら「準備がいいな」

慎太郎は、苦笑し「ですよね…」
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