あしたになれば
―沈黙をなくしたい…
その思いで公平と慎太郎は、急ぐ様に探した。
辰巳は、探す気にはならなかった。



沈黙を破ったのは慎太郎だった
「あった!!」

辰巳と公平は、誰もが気付くほど、ビクッとしてしまった。
二人は目を合わせ笑う。

その時には、廃墟の恐怖はなくなっていた。
辰巳は、慎太郎とは違う喜びがあった。
「よし、見つけたし帰ろう」

だが、公平は物足りなそうだった、辰巳は気付いていたが、出口のほうへ向かう。
公平は、しょうがなくついて行った。
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