あしたになれば
「慎太郎と一緒にするなよ」

「じゃあ、着替えたら下駄箱に集合な」

「あぁ」と言い辰巳は教室へ向かった

「辰巳くん、大丈夫ですかね?」

「大丈夫だろ、心配なら早く着替えて、辰巳を迎えに行こう」

二人は走った



部室に着き急いで着替え、下駄箱に戻ろうとした時、外に誰かがいる様な気配を慎太郎は感じた

―気のせいかな…

事務室を通り過ぎようとした時、不快な匂いがした

「なんか臭いですね」

「あぁ…なんだこの匂い?」

立ち止まり、事務室を覗いてみるが、特に変わった様子はない

「…行こう」

急いで下駄箱に走った

下駄箱には、まだ辰巳はいなかった



辰巳は二人と違い歩いて教室に向かっていた

(あの匂いは、なんだ…)

考えても、思いつかない

(なんで、俺しかわかんないんだよ)
考えると、イラッとしてくる
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