あしたになれば
舗装がされてない道を歩く

10分ほど歩いて着いた。依頼場所は、普通の民家だった。

『ジリリリリ…』

とても古臭い呼び鈴の音、自分の田舎を思い出させる。

「はーい!」


上から声がする、階段を降りてくる音が聞こえ、引き戸が開く、40代の女性が出迎えてくれた。

「あの、どちら様ですか?」

「あっ、シュレッダーの修理に参りました、今井です」

「どうも、こんな雨の中来て頂いてありがとうございます」

愛想笑いで
「いえいえ、大丈夫ですよ、え~っと、シュレッダーの方はどちらに?」

「こちらです」


女性は靴を履き、外へ出る、邦裕はついて行く。
少し歩き、ガレージに連れて行かれる。

ガレージには、2台の車がある、1台は軽トラック、もう1台は田舎には似つかない高級車だ

その奥に、大型のシュレッダ―があった。

「あちらですね、では終わりましたら御自宅に伺います」
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