あしたになれば
若い娘は、邦裕の顔をジーッと見てから
「お母さん」
と呼びに行った。

すぐにさっきの、女性が来る。
「早いですね、もう直ったんですか?」

「いや、まだです。ギヤが欠けていましたので、オーバーホールしないとならないので、お時間かかりますが、よろしいでしょうか?」

「そうですか」
少し考え

「早く直してほしいので、お願いします」

「承知しました、終わりましたら、また伺います」

「よろしくお願いします」

邦裕はガレージに戻り、オーバーホールに必要な工具を出し、修理を始める。

大型のシュレッダーは、ひとつひとつの部品が、とても重たい。
汗を拭いながら、作業を進める。
欠けたギヤは、シャフトに食い込み取りづらい。
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