あしたになれば
困った顔をして

「あぁ、ん~…、学校つまんない?」

「うん、つまんない、友達と価値観合わないし、ダサいし」

邦裕は若い娘を全体的にみる、確かにこの町には合わない身なりだ。

「お兄さん見すぎ」

「おぉ、ごめん」

苦笑しながら、慌てて屑詰まり除去をする。

若い娘は細かく笑いながら
「ねぇ、疲れないの?」

「疲れますよ、だけど仕事ですから」

「ふぅ~ん、働き甲斐ある?」

少し手を止め考える。

「ん~…働き甲斐かぁ、あると言えばあるけど、一生はしたくないね」


「ふぅ~ん、ねぇ、さっきからなんでウチに敬語なの?」

「え?あっ、お客様ですから」

「年下に敬語使うの疲れるでしょ、もう、敬語じゃなくていいよ」

(確かに疲れる)

すぐに態度を変え、笑顔で
「じゃあ、そうする」

若い娘は大笑いして
「早いね~」

「そう?」

二人は笑う

「あっ、名前言ってなかったよね、ウチ村井奈央、お兄さんは?」
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