あしたになれば
「今井邦裕、27歳です」

「歳まで聞いてないから」

他愛もない話だが、意外と楽しい。邦裕は若い娘と話すのが、久しぶりというのもあったのだろう。

クズ詰まりは、75リットルのごみ袋5袋分だった。
奈央驚き
「そんなに詰まるもんなんだね」

「うん、だけどここまで詰まるって事は知らなかった」

奈央は苦笑で「お父さんにキツく言っとくね」

「うん、よろしくお願いします」

クズ詰まり除去を終えたら、組み立てだ。
邦裕は無駄な動作なく組み立てる。


奈央は、関心した表情で「凄いね」

「あぁ、もう3年になるからね」

組み立てるのに、時間は余り掛からなかった。
だが、ひとつ部品が残っている事に、奈央が気づき指を指す

「ねぇ、それ何?」

「ん?あー!!つけ忘れてた」

小さな部品、それは最初に着けなくては、ならない部品だった。

邦裕は苦笑して「やっちゃったよ、もう一回分解しなくっちゃ」

奈央も苦笑をした
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