あしたになれば
嫌悪の顔で、どこだよ。

そう辰巳が聞くと、恥ずかしそうに
「あの…廃墟…です」

「ん?あの屋敷か?」

辰巳は不快な顔をした、それに気付いた慎太郎は、申し訳なさそうに、はい…と答えた。

笑いたがったが、それを耐え
「なんで、あそこに?」

「いや、昨日暇だったから、和之と久しぶりに行ったんですけど、和之に脅かされてその時に、辰巳さんから貰ったブレスレット落としたみたいで…」

鼻で笑いながら
「一人じゃ無理なのか?もしかして、ビビってるのか?」

「いや、そういう訳じゃ…」

「じゃあ、なんだよ?」
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