あしたになれば
愛想笑いでごまかし、細断テストをして修理完了の確認をする。


「こんな遠くまで、来ていただいて、長い作業ありがとうございました」

愛想笑いで、
「機械いじり好きなんで気にしないで下さい」

奈央は、邦裕のその言葉を聞き、本心を知ったかのようにクスクスと笑う。


それに、気付いた邦裕は、苦笑しか出来ない。
二人の雰囲気が、母親には不自然に見えた。

「あの、修理終わりましたので…」

「あっ、ありがとうございました、気を付けて帰ってください」

突然、奈央が
「ねぇお母さん、今井さん駅まで送っていい?」

母親は不思議な顔で
「え?なんで?」

「こんなところまで来てもらったんだよ、それに杉浦商店で買いたい物あるし」

母親は不機嫌に
「外見なさい。凄い雨なんだから危ないじゃない、それに今井さんにも、迷惑かかるでしょ」

邦裕が苦笑してるのに気付き
「ほら、困ってるじゃない、早く家に戻りなさい」
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