あしたになれば
奈央はふてくされた顔をして
「いいじゃん。ねぇ、今井さんいいでしょ?」

突然言われ、どうしようもない感じになった。

「いやぁ…」

「買い物したいの、すぐに帰ってくるから」

母親は困った顔をして
「途中まで、この娘ついていっていいですか?」

「まぁ…、はい、いいですよ」

「すいません」

奈央は笑顔になって
「今井さん、早く行こう」

手を引っ張られ、連れて行かれる。

不覚にも、邦裕は引っ張られた事に、心を揺らしてしまった
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