あしたになれば
苦笑しながら
「いや、 まぁ…怖いですよ」

(そうだろうな)
含み笑いを浮かべた。


「一人で行けよ。お前は義務教育をうけてる歳じゃないだろ」

「いや、あそこは違いますよ、少しでいいんで、付いてきて下さいよ」

―ガキだな

辰巳はめんどくさそうに
「別にあれは安物だったからいいだろ!なんならあれより良いの取り寄せるよ」

慎太郎は困った様子で
「いやぁ…あの、本当にお願いします」

―めんどくさい…

辰巳は、慎太郎に分かるように寝たフリをした。



気付いたら、本当に眠っていた。

辰巳は慎太郎に起こされ、バスを降りた。
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