あしたになれば

学校が見える所まで走れた。

だが、奈央には疲れが見える。

「後少しだ、頑張ろう」

顔に疲れをださないように、無理をして「うん、頑張る」



奈央が、転ばないように目を配りながら学校まで走った。


正門は閉ざされていた。

先に邦裕が門に上がり、鍵を開け奈央をいれ、すぐに門を閉めた。

レインコートの男達が、何処まできているか確かめる。

周りは闇に包まれ、よく見えないが、近くにいないことはわかる。


「早く、校舎に入ろう」

疲れを我慢して校舎に向かった。
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